カウンセラーの語る死別の体験 うつの経験

千葉県船橋市にあるクライシスカウンセリング専門の相談室のブログです。

その28 カウンセラー養成講座

アルバイトをはじめて半年後、私は産業カウンセラー協会の「カウンセラー養成講座」を受講しはじめました。脱サラして1年後、やっと念願かないカウンセリングの技法を学べるようになったのです。

毎週1回、日曜日に一日かけてロールプレイングをやり、カウンセリングの理論を学びます。
クラスは老若男女、さまざまま世代の人が集まっていて楽しいものでした。

退院して半年以上すぎていたので、もうこの頃になると、「自分がうつだ」ということはほとんど意識しないようになっていました。

このころは、月に1回は通院し、処方された薬はしっかりと服用していました。
「せっかくここまで回復したのに、またぶり返したら嫌だなあ」と思いがあったのと、「薬を辞めるのが恐かった」という気持もあったのです。

自分の場合はですが、薬を飲むことで「薬に依存している」という感覚はありませんでした。
「回復にしたがって、徐々に薬の成分を薄くしていく。薄くなりきったところで薬をやめればいい」という医師の説明もあり薬を服用し続けるということに対して心配はなかったのです。

むしろ「薬を服用しているからこそうつの再発を防ぎ、日常生活のパフォーマンスを維持できる」と思っていました。

養成講座を受講しながら、講座の帰りには受講生仲間とカフェでだべり、資格試験に向けてみんなで勉強したりして、受講生であった時期は非常に楽しく、充実していました。
このまま無事に過ごせれば良かったんですが・・・

養成講座終了後、なんとアルバイト先が倒産してしまったんです。


服用していた薬は、以後どんどん成分を薄くしてもらい、3年後にやめました。
辞めるタイミングは「もう薬なしでも大丈夫かな?」という自信が出てきたころだと思います。

ただし、薬を辞めるときは必ず医師と相談のうえやめるべきです。勝手に服用をやめてはいけません。