その19 人生の方向性を変えてみる
休職も三度目になると、もういい加減「あきらめがつく」というか、「投げやりになる」というか・・
「もう営業としては使ってはもらえないだろうな」ということが自分でもわかりました。
休職中は自暴自棄になっていたと思います。
もはや家でじっとしていればよかったのでしょうが、朝から家を出てほっつき歩いていました。
こんな調子では回復するわけがないのです。
それはわかっているのですが、「もう営業はできないかもしれない」という悔しさやら、憤りやらでじっとしてはおられなかったのです。
「やっと念願の部署につけたのに・・・」
「今までずっと頑張ってきたのに・・・」
「体調の悪さはいつまで続くのだろう・・・・」
「もう治らないのかな・・・」
不安やら憤りやら情けなさやらで、日々暗い海の底で過ごしているような気分でした。
「もう会社をやめてしまおうか。」
「でも辞めたところでアテはないし・・・」
そんなある日、ふと本屋に立ち寄って一冊の本を見つけます。
「心をケアする仕事がしたい」というタイトルでした。
この本との出会いが私の運命を大きく変えていくことになります。
それはいい方向ではありません。
極めてリスクの高い、無謀な方向へ走り出しはじめたのです。